2017年08月20日

織田作之助の文学

丁度向い側が共同便所でその臭気がたまらなかった。左側、つまり共同便所に近い方では
餅を焼いて売っていた。醬油をたっぷりつけて狐色にこんがり焼けてふくれているところなどは
、いかにもうまそうだったが、買う気は起こらなかった。
餅屋の主婦が共同便所から出ても手洗水を使わぬと覚しったかや、と柳吉は帰って言った。

けして上品な文体ではないが、とにかく人間臭い。この人間臭さが織田作之助の魅力である。
下品であるという人もいるかもしれないが、ここが大阪文学の魅力である。
東京にはこうした人間臭さはないと思う。漫画的な感じではあるが、下品さの中に人間にある
共感というものが限りなくあって、親近感を持つのである。

エリート社会に対してはこちらとしては疎外感を持つのだが、織田作之助の世界は貧しさの中で
人間を包み込む優しさがある。
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posted by 文学の星 at 18:21| Comment(0) | 日記
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